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私たちは今から数年前の、少し前の過去を振り返って真剣に考えることが大切である。 近い過去を振り返るからこそ、これから先の相場(市場)の動きが、見えてくるのである。
数年前に起きた、市場での暴落や暴騰のことも思い出さないで、じっくりと振り返って己の行動を考え直してみる知能(思考力)の余裕のない者たちが多過ぎる。 一体どれぐらいの失敗をしたことか。
そういう人々は投資家とか、プロの相場師の資格などないだろう。 過去を振り返り、その痛い教訓の中から迫り来る近未来の新しいことを知ることができるのである。
まさしく、あまりにも金(ゴールド)の信用力にしがみつき、こだわった欧州ロスチャイルドの勢力が、石油という新しい人類の主要なエネルギーに拠って台頭し隆盛して、世界の政治、軍事、経済の権力までも握るに至った、このアメリカの新興のたかが百年の歴史しかないロックフェラー石油財閥に、金の市場にまで、攻め込まれて打ちのめされた。 「1999年のワシントン金協定」であった。
つい最近の2005年までロンドンの「ロスチャイル家の黄金の間」という部屋で、本当に現物の金の取引し、実際に、世界の金市場を支配していたのである。 金だけでなく、その他の銀、プラチナ、パラジウムなどの貴金属や、銅、アルミ、すず、ニッケルなどの鉱物資源、とタングステン、チタン、などの希少金属(レアメタル)の価格の市場である。

LME(ロンドン金属取引所)をロスチャイルド家が胴元として動かしていたのである。 1980年代からニューヨークとシカゴの、COMEXや、CBOT(シーボット)などの先物市場(フューチャー・マーケット)の発達によって、どんどん、価格決定権をアメリカに握られるようになった。
それで欧州はますます衰退し、政治・外交だけでなく、金融・経済の場面での力もひどく落としていったのである。 あらゆる帝国は4代120年で衰退に向かうだが2000年を境に、様相は一変してゆく。
アメリカの力がヨーロッパを圧倒したといっても、それでもヨーロッパには、「近代社会500年」の伝統の重みと底力がある。 だから、いよいよ欧州がアメリカに対して巻き返しをはかる時代に入っている。
アメリカは、ここまで書いてきたとおり、世界帝国としての「お山の大将」、「天下人」ぶりに酔って、いい気になって、世界中を我が物顔に練り歩いて、自分たちの気に入らない国や、それらの反抗的な国々の国家指導者(民族指導者)たちの、首をすげかえたり、「金か女」のスキャンダルを計画的に仕掛けて、追い落としたりの、やりたい放題を世界中でやった。 私たちの日本国にたいしても、アメリカは、官民で力を合わせて、日本政治への強圧的な干渉や、抑圧や、脅迫やそれから日本国民の金融資産の、計画的なアメリカへの流出(実質的に奪い取り)をしかけて、実行に移してきた。
ところが遂にアメリカの衰退、凋落の時代が始まったのである。 アメリカ帝国は、実質的に、ロックフェラー家の4代にわたる支配の国である。
一世代(ワン・ジェネレーション)を5年で数えると、別掛ける4で、120年であるが、この期間の支配をすでに続けた。 人類史の世界史が教える知恵から計算すると、だいたい、どんな世界帝国(王朝)も、皇帝は4代12Oチン・ダイナステイ年で一日一は終わる。
ペルシア帝国や、オスマン・トルコ帝国や、中国の清朝(大清帝国)のように、400年ぐらい続く大帝国も、いくつかあることはある。 が、それらの内実を見ると、大体「中興の祖」となる人物が出てきて、帝国の秩序を根本から、新しくして一からやり直していることがわかる。
日本の徳川氏(江戸幕府)にしても、260年間続いたが、よく調べてみると八代将軍の吉宗の前の時代までで、一日120年間で終わっている。 士ロ宗が、江戸徳川家の「中興の祖」となって、1716年に将軍になり、後に「享保の改革」と呼ばれる大改革をやって、それで1730年ぐらいから幕末の1860年代までの後ろ半分の130年間を何とか、保たせていることが分かる。
だから帝国の歴史は、だいたい4代120年である。 歴史上のはじめての世界帝国を築いたモンゴルも、チンギス・ハンが1200年ごろにモンゴルの大草原を統一してから、西欧、イスラム圏にまで1230年に攻め込んだ。
それでも、4代120年で一応終わっている。 大英帝国(ザ・ブリテッィシュ・コモンウェルス)であっても、プロイセン軍を主力とする反フランス欧州同盟が、ナポレオンを打ち破った1815年6月肥日の「ワーテルローの戦い」でようやくフランスの覇権を脱した。

イギリスは海軍力に物を言わせて、ヨーロッパの覇者になれたのであり、それまでは、1805年の「トラファルガー沖の海戦」で、なんとかナポレオンのフランス海軍のイギリス本土への侵攻を食い止めることができた程度であった。 イギリス帝国はそれから丁度100年後の1901年のビクトリア女王の死去の年にピークを迎えた。
このビクトリア女王の葬列を夏目瀬石が目撃している。 そのあと1931年の9月に、イギリス政府が、「ポンドと金の党換の停止」を発表した。
この「スターリング・ポンド体制の崩壊」の時に、大英帝国も終わったのである。 だからあの大英帝国でさえも、本当は4代120年間しかないのである。
このように世界帝国になった王国は、「皇帝4代、120年」で覇権国の地位からすべり落ちて、元のただの王国か、小国に分裂してゆくのである。 だから同様に今のアメリカ・ロックフェラー帝国の落日と終罵の時期が迫っている。
その引き金は、やはり、「ドル覇権の崩壊」である。 不換紙幣であるドルへの不満が世界中に蔓延しているドルが大量に刷られ、決済資金として使用されることで、世界中にばら撒かれた。
世界中のどんな小さな国の商店主たちも汚れたnドル紙幣の束を大切に仕舞い込んでいる。 この米ドルの真の価値は、金地金(ゴールド・インゴット)との関係で、P125でごとく2分の1以下に減価しているはずなのである。
1ドル紙幣(120円)に対して、金1グラム(時価は2600円)を、世界銀行は要求されれば渡さなければならないのである。 その真実を、アメリカ政府は、巧妙に覆い隠しながら、多くの国際会議や、G7(主要国蔵相・中央銀行総裁会議)なる装置を使って、「ドルの実質的な減価、価値の下落」という真実が、世界中のひとびとに露見しないようにしてきた。

ドル紙幣の問題点を公表するこし」ではなくて、人目をそらすために故意に金価格の方を標的にして、国際会議で金の信用力を低下させようとしてきた。 このアメリカの汚い政策は、長い目では失敗であることが立証されつつある。
2001年から2007年までの過去7年間に、ドルはゴールドに対して17%以上も減価している。 2003年3月のイラク戦争が始まる直前の安値である1オンス384.ドルから、現在の、2007年7月の直近の1オンス650ドル前後という高い値段で計算すると実に、170%の値上がりをしている。
7年間の年率に換算すると17%ずつの値上がりを示している。 このことから分かることは、どんなに強力な米国製の紙幣印刷機や連邦準備制度による「マネー創造能力」をもってしても、世界中の全ての人を常に欺くことは不可能だということだ。

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